9* 手術後_経過検診
手術後1週間くらいしたらまた来てって言われたので8日後に予約。
ネット予約の際、『妊婦検診』から『婦人科検診』のカテゴリが変わったのがちょっとだけ寂しかった。
この日は朝からちょっと不調で、起きてすぐ立ち上がり転倒した。
普段は低血圧とかでもないし、勢いよく起きる方だったからこんなにふらふらするなんて不思議だった。
相変わらず少しの出血はあり、頭痛とめまいがひどかった。
気持ちのほうはとても落ち着いていてかなり前向きだったので、病院へも一人で行った。
受付で生命保険会社から送ってもらった診断書を渡し、できるまで2週間ほどかかるといわれ了承。
1週間ぶりに先生に会い、エコーで子宮内の異常の有無をチェック、問題なし。
これで病院通いもしばらく終わってしまうので、ここぞばかりに質問。
- 麻疹、風疹の抗体検査
- お酒を飲んでいいか
- 診察券の番号を変更可能か
妊娠中は抗体検査ができないので、今日さっそくやっていっていいとのこと。
風疹がとくに妊婦に悪い影響が大きく働くとのことで、私の住んでいる市では助成の対象になるとのこと。麻疹だけは自費で検査をすることにした。
順調なので、お酒はOKとのこと。
診察券の番号が末尾43という数字が最初から嫌だったし、こういった結果になってしまったので変えてもらえないか聞いてみた。
すると、カルテ番号になっているので変えられないとのこと。
先生「43で死産というの気づかなかったな…でも変えることができないって言ってから言うのも説得力ないけど、こういう数字とかに囚われないで乗り越えていこう?」
番号はダメ元で聞いたつもりだったし、無理に変えてほしいわけじゃなかった。
先生の乗り越えていこうという言葉を聞いた瞬間、今までにないくらい涙が込み上げてきた。
その場ではぐっとこらえて何とか診察室を後にする。
抗体検査の準備ができたら検査医が呼ぶので待合室で待つように言われた。
お腹の大きい妊婦さん、夫婦で来ているにこやかな子連れ家族、ぐずる赤ちゃんの声…
すごく遠くから聴こえているみたいで自分だけ異世界にでもいる感覚だった。
こんな幸せいっぱいの空間で泣けるはずもなく耐え、代わりに鼻水がたくさん出てきた。
抗体検査の採決をさっさと終わらせ、結果は1週間後くらいと言われ、会計をして車へ逃げ込む。
ぼろぼろ涙を流しながら夫へ連絡、夕飯は外で飲みに行くことにした。