7* 稽留流産_手術
日帰り入院の手術で、夫に車を出してもらい病院へ。
当日の流れは以下の通り
結局丸一日かかってしまって、1日付き合ってくれた夫には感謝している。
朝8時45分に受付に手術同意書など必要書類を提出。
同じ書類を提出している夫婦が居た。
まず最初にエコーで最終確認をして、お昼の手術の準備として膣内に器具を入れる。
これが1番痛いと聞いていたのに、想像するような激痛ではなく耐えられるような痛みだった。
再びエコーのモニターを見るとストローのようなものが入ったんだと確認できた。
その後、病室に案内されて、先ほどの夫婦がカーテンの仕切りの向こうにいる気配があり、やっぱり自分たちだけじゃなかったんだと心強い気持ちになったし、救われた。
入院服に着替えて午前中はひたすら横になるだけ。子宮の頸管をゆっくりと広げているらしかった。
夫は横で座って小説を読んでいた。私は本を読むのが苦手だからすごいなーとのんきに思っていた。
しばらく横になっていると看護婦さんがやってきて点滴を刺された。
薬が入っているのかと思って尋ねたら、ただの水分とのことだった。
何回かトイレに立ちちょうどお昼の12時を過ぎたころ、ふたたび看護婦さんがやってきて全身麻酔を効きやすくする注射も肩に打たれ手術室へ行きますとのこと。
「私に付き合って朝ごはん食べてないし、お昼ご飯食べててね」
そう夫に声をかけるのがやっとなくらい、あっという間に案内されてしまい、夫は置いてけぼりになってしまった。
手術室はかしこまった雰囲気はなく、手術代の上で横になって先生が来るのを待っていた。
隣に分娩室があるらしく妊婦さんの唸る声が響いていた。
先生がやってきて点滴の刺してあるところから全身麻酔の薬が入れられる。
先生「朝の処置そんなに痛くなかったでしょ?」
私 「すごく怖かったけど思ったより大丈夫でした」
先生「(隣から聞こえる声をきいて)次は○○さんも向こうでがんばる番だからね」
私 「……」
返事をしようとしたところでぐらっとなって変な夢を見た。
パステルな緑と黄色でさくらももこのコジコジ感のあるイメージの中自分が押し出される感覚。
ぐいぐいとかなり押し出されていてパステルな世界観から一変して暗い現実感のある感じ。
看護婦さんの笑う声と、おそらくベッドへ移乗されてるような浮遊感。
赤ちゃんの泣く声と男の人のあやす声が聞こえ、それが不快でうなされているのが自分で分かった。
手術から2時間後くらいに目覚め始めて、夫に連絡が取りたいと思い、手に握らされていたナースコールを押す。
やってきた看護婦さんへその旨お願いしたら回復室へ夫がやってきた。
もう一組の夫婦のほうが目覚めるのが早かった様子。
夫は近くのパン屋さんでパンを買って食べた後、ずっと先ほどの病室で待っていたらしい。
ひたすら横になっていて、何回かトイレに行き点滴を外されてから自分の服に着替える。
最後に先生の診察を受け、きれいになった子宮を確認。
手術は無事に終了。来週受診してくださいとのことだった。
あっという間の1日で、夕飯は好きなもの食べようということになり、お寿司の出前をとった。
我慢していた大好物だったのに、全然おいしくなくて申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
3日分のロキソニンと抗生物質をもらったけど、全然痛みはなかった。