6* 稽留流産_手術予約

稽留流産の診断を受けてすぐ、手術に即決したのにはきちんと理由があります。

妊娠発覚当初から続いていた出血が、ぴたりと止まっていたこと。

おなかの張りを感じたあの日、どうやら心拍が停止していたようだった。

出血が私にとっては赤ちゃんからの信号だったと思って、迷いはありませんでした。

自然に出てくるのを待つ間、冷静でいられる自信がなかったし、妊活再開できる頃をはっきり知っておきたかったというのもあります。

 

電話で病院に問い合わせ、最速で予約が取れる2日後に予約。

普段なかなか有休を使わない夫も、この日ばかりはと会社に有給休暇を申請してくれた。

 

 

手術の前に最終確認すると言っていたので、もしかしたら大丈夫なんじゃないか?と奇跡を信じてみたり、現実を見て落ち込んだりとにかく情緒不安定な手術前日だった。

手術説明書きに3日は安静にと書いてあったので、仕事帰りの買い物でたくさんインスタント調味料を買い込み、野菜などの下ごしらえをすました。

作り置きおかずもある程度作り、出血に備えて夜用のナプキンをたくさん買い込んだ。

 

手術のことをネットで調べまくって、痛いらしいし傷がつくこともあるということに怯え不安をつのらせてた。

そんな時に目にした、

「おなかの赤ちゃんが戻ってきてくれることを信じて待ちます」

という稽留流産手術経験者の方々の言葉に心を撃たれました。

 

そっか、この子が戻ってきてくれるんだ。

なんとなく勇気をもらって、また戻ってきてねっていっぱいお腹にいるわずか3ミリのわが子に伝えました。